30/07/2026
Hoho個展「名前のないものたち」レビュー
目、目、目、たくさんの目が見つめていました。龍の目、虎の目、何かわからない生き物の目、幾何学的な図形の中から覗く目。まばたきもせず、じっと私たちの瞳の奥、そして心の奥底までを見つめてきます。それは同時に、作家Hoho自身の瞳のようでもあります。覗き込むと吸い込まれそうなその瞳は、異なる世界へと誘う「窓」のようです。彼女が見つめる人、もの、動物、そして内なる世界が色彩豊かな心象風景となり、キャンバスに鮮やかに描き出されます。
鳥居がここにも、そこにも、あそこにも、なぜか心を惹かれる連作のモチーフです。幻想的な気配をまとう「どこにもない場所」に、鳥居が静かにたたずみ、それは神聖な領域を守る結界のようでもあり、見る者に深い畏敬の念を呼び起こします。
無数の「名前のないものたち」に心を奪われ、気づけばその不思議な世界へと迷い込んでしまう。Hohoの絵には、そんな抗いがたい魅力があります。
「個展をやらせてください。」
ある日、sunaieを訪ねてきたHohoが、澄んだ眼差しでそう言いました。小学6年生が投げた迷いのない直球を、私を含め周りの大人たちはしっかりと受け止めなければならない、そう強く心を動かされました。個展が決まってからの彼女の創作意欲はすさまじく、数々の新作や大作を見事に描き上げてくれました。
この素晴らしい才能と作品の数々を、ここ銭函sunaieで皆様と分かち合えたことに、心より感謝いたします。これから彼女がどのような世界を生み出していくのか、楽しみでなりません。
この度の個展の実現にご協力いただいたすべての方々、そして会場に足をお運びいただいたすべての皆様に、深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
************************************
Hoho個展「名前のないものたち」
会期: 2026年 7月25日(土)・7月26日(日)・7月27日(月)
時間:10:00 a.m. ~ 18:00 p.m.
会場:sunaie(小樽市銭函3丁目390-8)