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gente ジェンテ 吉祥寺の花屋 ジェンテの情報をお届けします。
 
並木容子の「花との毎?

.花の記録 10クレマチス「水面の妖精」クレマチスには華やかな園芸品種がたくさんあるのだけれど、「水面の妖精」を市場で見つけたとき、私は思わず足を止めた。手に取れば壊れてしまいそうなほど繊細で、どこか儚い。その姿に惹かれ、店へ連れて帰らずに...
25/07/2026

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花の記録 10

クレマチス「水面の妖精」

クレマチスには華やかな園芸品種がたくさんあるのだけれど、「水面の妖精」を市場で見つけたとき、私は思わず足を止めた。

手に取れば壊れてしまいそうなほど繊細で、どこか儚い。その姿に惹かれ、店へ連れて帰らずにはいられなかった。

作出者は、個人育種家の廣田哲也さん。2012年頃に生まれた比較的新しい品種だという。ここ数年で切り花として市場に並ぶようになったという私の感覚は、間違っていなかったようだ。

針のように細い茎の先に咲くのは、大輪の花。その色は一言では表せない。グレーパープルの中に淡い緑が溶け込み、クリーム色の筋と、そばかすのような斑点が重なる。光を受けるたびに、その表情は静かに変化していく。

その揺らぎは、風に揺れる水面に映る景色のようでもある。

「水面の妖精」という名の由来は見つけることができなかった。

けれど、この花を見ていると、花びらそのものが水面なのではなく、光を受けて移ろう色の変化こそが、その名の由来なのではないかと思えてくる。まるで、水面そのものが花になったようなクレマチスだ。

細すぎるほど細い茎。その先で風を受け、大きな花がゆっくりと揺れる。

その姿から「妖精」という言葉が不思議なほど自然に思い浮かぶ。

「水面の妖精」という名前は、花を説明するためというより、その花が見せる情景に与えられた名前なのかもしれない。
花の姿だけでなく、その花が見せる情景まで名前に託そうとする、日本らしい感性の豊かさを感じる。

私はこの花を生けるとき、一本一本の向きや開き方を見極め、花と相談しながら、空間のあちらこちらへと置いていく。

まるで、妖精たちが楽しそうに水面を飛び交うように。

光を受け、風に揺れるその姿を見ていると、「水面の妖精」という名前が、少しだけわかったような気がする。

#花の記録
#クレマチス水面の妖精
#日本の花

.「受け継がれるもの」西村玲子さんとオリーブさんが残した作品たちおかげさまでたくさんのお客様にお越しいただきました。ありがとうございました。それぞれの方のお手元にお気に入りの作品が届いたようで、ホッといたしました。もう今後この世に出てくるこ...
06/07/2026

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「受け継がれるもの」
西村玲子さんとオリーブさんが残した作品たち

おかげさまでたくさんのお客様にお越しいただきました。ありがとうございました。それぞれの方のお手元にお気に入りの作品が届いたようで、ホッといたしました。

もう今後この世に出てくることはない作品たちが、今ではその方の元で大切にされているかと思うと、私までホッとして幸せな気持ちになります。

合わせて岩崎さんの鉢物も多くご購入いただき、夏の切花も楽しくお選びいただけたようで、本格的な夏が訪れる前にこのイベントができたこと、感謝いたします。

オリーブさんのご遺族がこのイベントにあたって、2枚目の画像に載せたような文章を書いてきてくださいました。

西村玲子さんとオリーブさんがこのgenteを好きでいてくださったことは、私の誇りとなりました。

きっと今頃お二人で楽しくおしゃべりされていることでしょう。

多くの方にご協力いただき、感謝しても仕切れません。
ありがとうございました。

夏の間はopen daysはお休みし、また秋から再開いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

#西村玲子さん
#ランシュパース

.展示の準備が少しずつ整ってきました。今回ご覧いただく作品は、ランジュパースの田中靖子さん(オリーブさん)が長年大切にされてきた、西村玲子さんのコレクションです。お二人は親交が深く、作品を一緒に制作されたものや、オリーブさんのために西村さん...
03/07/2026

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展示の準備が少しずつ整ってきました。

今回ご覧いただく作品は、ランジュパースの田中靖子さん(オリーブさん)が長年大切にされてきた、西村玲子さんのコレクションです。

お二人は親交が深く、作品を一緒に制作されたものや、オリーブさんのために西村さんが描かれた一点もの、小さな布や人形に残された直筆の線など、暮らしの中から生まれた作品が数多く残されています。

西村玲子さんが亡くなられて5年。
そしてオリーブさんが旅立たれてから、まもなく1年。

このたび、ご遺族より「お二人を愛してくださった方へ届けてほしい」とのお申し出をいただき、genteで展示販売させていただくことになりました。

作品を並べていると、西村玲子さんの描く線と、それを大切に慈しんできたオリーブさんの時間が、静かに重なって見えてきます。

明日はここに初夏の草花や岩崎さんがお持ちくださった夏の植物などと共に、お二人が大切にされてきた暮らしの空気ごと感じていただけたらと思っております。

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「受け継がれるもの」
西村玲子さんとオリーブさんが残した作品たち

7月4日(土)11:00–17:00
7月5日(日)11:00–16:00

gente アトリエ

.先生との打ち合わせは、ランジュパースのオリーブさんもご一緒でした。吉祥寺で食事をしながら、たくさん話して、たくさん笑って。その席で決まったのは、私が1年間、季節の花を先生へお送りし、その花から受けられたインスピレーションを作品になさり、そ...
28/06/2026

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先生との打ち合わせは、
ランジュパースのオリーブさんも
ご一緒でした。

吉祥寺で食事をしながら、
たくさん話して、
たくさん笑って。

その席で決まったのは、
私が1年間、季節の花を先生へお送りし、
その花から受けられたインスピレーションを
作品になさり、それを展示販売するという
ワクワクするような内容でした。
 

しかしながら、その後、
先生にご病気が見つかり
手術を受けられ、
体調の優れない日々を過ごされていました。

それでも「花を送ってほしい」とおっしゃってくださり、
私は個展のためではなく、
先生に季節を感じていただけたらという思いで花を送り続けました。

その花たちを
そんな状況の中、作品に仕上げてくださり、
当初の予定より数は少なかったけれども、
どれも明るく楽しく、
未来を感じるような素晴らしい作品に
仕上げてくださいました。
 

2017年、genteで開催した個展には
文字通り北海道から九州まで、
全国から多くの方がお越しになり、
西村先生がどれほど多くの方に愛されていたのかを、
そして、どれだけ多くの方々が
先生のイラストやエッセイに心慰められていたのかを、
私は本当の意味で知ることになるのです。

今回展示する作品の中には、
その頃に生まれたものや、
オリーブさんとのご縁から残された作品も含まれています。

お二人が大切にされてきた時間を、
ぜひご覧いただけたら嬉しく思います。

7月4日(土)・5日(日)
genteにて展示販売を行います。

.「受け継がれるもの-西村玲子さんとオリーブさんが残した作品たち-」7月4日(土) 11:00-17:007月5日(日) 11:00-16:00西村玲子先生の作品展を開催するにあたり、先生との思い出を少しだけ綴りたいと思います。西村玲子さん...
25/06/2026

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「受け継がれるもの
-西村玲子さんとオリーブさんが残した作品たち-」
7月4日(土) 11:00-17:00
7月5日(日) 11:00-16:00

西村玲子先生の作品展を開催するにあたり、先生との思い出を少しだけ綴りたいと思います。

西村玲子さんのお名前は、学生の頃から存じ上げていました。

さらりとした線で描かれたイラストと、軽やかなエッセイ。
何気ない毎日の暮らしが少しだけ素敵に見える、そんな世界に憧れていました。

そしてある時、ランジュパースで開かれた小さな会で偶然お隣の席になりました。

穏やかな口調で周りのお話に耳を傾け、丁寧にメモを取り、やさしく質問をされる姿がとても印象的でした。

その時、先生が、それまでに何度もgenteに花を買いに来てくださっていたことを知ります。

「吉祥寺で食事をする日は、genteに寄る日だったのよ。」

そう笑いながら話してくださいました。

その後も、時折お店にお越しくださって、楽しそうに花を選ばれたり、器をお求めになったりされていました。

ある夜、閉店後の店でリースを作っていると、
「中に入ってもいい?」
とお聞きになって、アトリエの椅子に座られ、

「私、この空間で何かしたいわ」

とおっしゃいました。

「そうだわ、個展をしましょう。
この白い壁にイラストを飾りましょう」

少女のような笑顔で、そうおっしゃったのです。

あの時の光輝く笑顔は、忘れられません。

次回は、その個展のお話を少し綴ろうと思います。

✳︎画像の作品は前回の個展の時のもので.今回並ぶ作品ではありません。

#西村玲子さん
#ランジュパース

7月4日5日に開催する「受け継がれるもの」。箱を開けるたびに、思わず見入ってしまう作品が現れます。西村玲子さんが直接描かれた線。オリーブさんが大切にされていた時間。ひとつひとつに、お二人の気配が静かに残っています。会期まで、少しずつご紹介し...
22/06/2026

7月4日5日に開催する
「受け継がれるもの」。

箱を開けるたびに、
思わず見入ってしまう作品が現れます。

西村玲子さんが直接描かれた線。

オリーブさんが大切にされていた時間。

ひとつひとつに、
お二人の気配が静かに残っています。

会期まで、少しずつご紹介してまいります。
#西村玲子さん
#ランシュパース

.7月のopen daysのお知らせです。  「受け継がれるもの— 西村玲子さんとオリーブさんが残した作品たち —」 7月4日(土)11:00–17:007月5日(日)11:00–16:00  genteにて、西村玲子さんの作品を展示販売い...
18/06/2026

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7月のopen daysのお知らせです。
  
「受け継がれるもの
— 西村玲子さんとオリーブさんが残した作品たち —」
 
7月4日(土)11:00–17:00
7月5日(日)11:00–16:00
 
 
genteにて、西村玲子さんの作品を展示販売いたします。
 
ランジュパースの田中靖子さん(オリーブさん)が大切に所有されていた、西村玲子さんの作品やコレクションの数々。
 
その一部を引き継がれたご遺族より、
「西村さんやオリーブさんを愛してくださった方々へお譲りしたい」とのお申し出をいただき、
このたびgenteでご紹介させていただくことになりました。
 
西村玲子さんが直接手描きされた作品、
お二人が一緒に制作された品々、
オリーブさんのために描かれた特別なイラストなど、今では新たに生み出されることのない貴重な作品ばかりです。
 
ご覧いただける最後の機会となるかもしれません。
 
西村玲子さんとオリーブさんが残した美しい時間のかけらを、ぜひご覧ください。
 

もちろん、夏の切り花の販売や岩崎さんによる夏の寄せ植えや観葉植物の販売もございます。
 

 
以前、西村さんの訃報に際して書いたブログは𝒈𝒆𝒏𝒕𝒆
からホームページのブログを辿っていただくと
2021年3月の記事にございます。
teenytinygardenshop1000

#西村玲子さん
#ランジュパース

.花の記録 09 乙女百合乙女百合(別名 ヒメサユリ)は、福島県、新潟県、山形県などに自生する日本固有の百合です。野生の個体は減少し、現在は絶滅危惧種にも指定されています。山地に咲く乙女百合は、たくさんの草木の中にぽつりと姿を現します。うつ...
08/06/2026

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花の記録 09 

乙女百合

乙女百合(別名 ヒメサユリ)は、
福島県、新潟県、山形県などに自生する
日本固有の百合です。

野生の個体は減少し、
現在は絶滅危惧種にも指定されています。

山地に咲く乙女百合は、
たくさんの草木の中に
ぽつりと姿を現します。

うつむき加減の鴇色を帯びた花。
薄く透けるような花びら。
決して大きくも華やかでもありません。

その姿はどこまでも可憐で、
どこか遠慮がちです。

しかし、
この花には意外な一面があります。

乙女百合は
非常に多くの養分を必要とする植物なのだそうです。

自然界で群生しないのもそのためで、
もし一か所に集まって咲けば、
周囲の植物が育たなくなってしまうほどの力を持っているといいます。

あの儚げな姿からは想像もできないほど、
強く、そして孤高の花なのです。

私が初めて福島・会津の月田農園さんを訪ねたのは
十数年前の夏でした。

風に揺れる乙女百合の群生を目の前にした時、
その美しさに言葉を失いました。
本来、山では決して見ることのできない光景です。

切花として出荷するためには
群生させて育てる必要があります。

しかし、その栽培は容易ではありません。

乙女百合を育てた土地は養分を大きく消耗し、
その後長い年月を経ても
他の植物が育たなくなるというのですから。

それでもなお、この花を守り育て、
私たちのもとへ届けてくださる生産者の方々がいます。

可憐さと力強さ。

慎ましさと圧倒的な生命力。

相反するものを併せ持つところに、
私は乙女百合という花の魅力を感じています。

日本が誇る、
愛してやまない花です。

※後半の写真3枚は、
2013年に出版した拙著『花の秘密』より。
当時から変わらず、私の大好きな花です。

#花の記録
#日本の切花
#乙女百合
#ヒメサユリ

.6月 open days のお知らせ6月6日・7日の2日間、open days を開催いたします。夏の枝物や草花など、これからの季節を室内で心地よく楽しんでいただける切花をご用意してお待ちしております。また今回は、これまで折々に制作・販売...
31/05/2026

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6月 open days のお知らせ

6月6日・7日の2日間、
open days を開催いたします。

夏の枝物や草花など、これからの季節を室内で心地よく楽しんでいただける切花をご用意してお待ちしております。

また今回は、これまで折々に制作・販売してきた gente オリジナルの品々を、まとめてご覧いただける機会となります。

・撥水加工を施した gente トートバッグ
・オリジナルポストカード
・オリジナル花鋏
・flower photo box
・拙著(在庫限り)
・flower binder
・flower note ほか

できる限り全ての品を揃えられるよう準備を進めております。

そして今回も、teeny tiny garden さんの植物たちが並びます。
暑い季節にも楽しめる鉢物をご用意いただく予定です。

6月6日(土)11:00–17:00
6月7日(日)11:00–16:00

どうぞお気軽にお立ち寄りください。
皆さまにお会いできますことを楽しみにしております。

.花の記録 09芍薬 キャナリーブリリアント硬く、まん丸な蕾。
まるでげんこつのようなその姿から、あんなにも大きな花が現れるなんて。芍薬が咲いた瞬間の驚きと喜びは、何度出会っても特別なものだと思う。ここ数年、芍薬は色幅や花形の豊かさを増し、...
23/05/2026

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花の記録 09

芍薬 キャナリーブリリアント

硬く、まん丸な蕾。
まるでげんこつのようなその姿から、
あんなにも大きな花が現れるなんて。

芍薬が咲いた瞬間の驚きと喜びは、
何度出会っても特別なものだと思う。

ここ数年、
芍薬は色幅や花形の豊かさを増し、
多くの品種が生み出されている。

中でも「キャナリーブリリアント」は、
とても印象深い存在だ。

この花は、
芍薬と牡丹の交配によって生まれた、
“Itoh Peony(イトウピオニー)” 系統の品種。

草花である芍薬と、木本である牡丹。
それぞれの魅力を受け継ぎながら、
しなやかさと力強さをあわせ持っている。

真っ直ぐに伸びる丈夫な茎。
大輪でありながら軽やかさを感じさせる花姿。
そして何より、
それまでの芍薬にはあまり見られなかった、
やわらかなアプリコット色。
咲き進むにつれ、黄色味が現れたり、
光によって色が揺らいで見えたりもする。

花が開いた時に現れる
赤い花芯と柔らかな花びらの対比が、
さらに奥行きのある表情を生み出している。

必ず咲き、
飾る人を楽しませてくれる安心感。

そして、輝きを帯びた、
不規則に切れ込む花びら。

その自由な輪郭は、
見る人の想像力を静かに解き放ち、
季節が春から初夏へ向かっていく空気まで、
感じさせてくれるような気がしている。

1948年、日本で生まれたひとつの交配。
長い年月を経て世界を巡り、
今、こうして
一本の花として手元へ届いている。

花の背景にある時間や人の営みを知るたびに、
ただ「飾る」だけではない、
花との向き合い方があるような気がしている。

※ “Itoh Peony(イトウピオニー)” は、日本の育種家・伊藤東一氏による、芍薬と牡丹の交配から始まった系統。
現在も世界各地で育種や選抜が重ねられている。

#日本の切花
#芍薬キャナリーブリリアント

住所

吉祥寺本町2丁目24/8
Musashino, Tokyo
180-0004

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