17/08/2026
10月、開催します。
井津建郎 写真展
「Requiem レクイエム」
2026年10月3日(土)〜14日(水)
11時〜18時
(木曜日は休み)
@花のアトリエ こすもす 3階ギャラリー
写真家・井津建郎さんの作品展を開催します。
当館では2回目となる今回、
イタリアのポンペイ遺跡で撮影された作品をご紹介します。
西暦79年、ヴェズビオ山の噴火により
6mもの灰に埋没した、古代都市・ポンペイ。
1,500年以上後の発掘により、
火山灰に空洞が見つかり、
そこに石膏液を注いだところ、
死の瞬間をとどめた人型が出現した。
中には毛や爪、皮膚など、身体の一部が付着しているものもあったという。
井津氏は、この"遺体''とも言える石膏像を
遺跡の中に置き、想像上の情景を再構築する、
という作品を着想します。
大胆で、前例のない氏のアイデアに、
駐ローマ大使、イタリア・モデナの写真センターが
積極的に協力、特別な許可のもと、
奇跡のような撮影がはじまりました。
普段は遺跡内の博物館に展示されている石膏人型を、
毎朝一体、慎重にガラスケースから運び出し
(専門家数名による作業)、
井津さんが想像するその人の最期の場に置き、
2ヶ月もかけて撮影を行いました。
ポンペイ遺跡にはすでに植物などが生え、
「噴火のその日」の数年後、という
想像上の情景が構築されたのです。
これまで世界各地で撮った「聖地」作品から、
一歩踏み込んだ作品が生まれました。
渾身の写真からは、失われた命と文化への
深い畏怖の念が伝わってきます。
見る者の様々な感情と想像力を刺激することでしょう。
またポンペイの有り様は、さまざま災害、そして戦争と、
現代にも繋がっています。
井津さんは、自然、人への尊厳、祈りを生涯のテーマとし、撮影に挑んでこられました。
作品から静かに放たれる光をご高覧ください。
★会期中、会場にて2つの演奏会を催します。
水島千鶴子さんの竪琴
高本一郎さんのリュート
はるか昔に生きた人々へのレクイエム(鎮魂曲)
美しく精緻な音色で、思いを馳せるひとときに。
★10/4(日)19時〜
水島千鶴子 演奏会(竪琴、ハープ)
★10/12(月祝)19時〜
高本一郎 演奏会(リュート)
★いずれも要予約/会費 4,000円(1ドリンク付)
【写真展および演奏会の会場】
花のアトリエ こすもす 3階ギャラリー
(金沢市安江町5-14)
電話 076-222-8720
【井津建郎 プロフィール】
1949年大阪生まれ
日本大学芸術学部で学んだ後、渡米。
50年間ニューヨークを拠点として作品を発表し続ける。
2021年、金沢市に永住帰国。
祈りや人間の尊厳をテーマに、世界の聖地、生物など、14×20インチの大型カメラによる撮影と表現を続けている。
作品はNYメトロポリタン美術館、ボストン美術館、清里フォトミュージアムなど、世界各地に収蔵。
作品集/Requiem (2019). 無常(2022) もののあはれ(2025). など19冊
受賞/グッゲンハイム・フェロー、アメリカ連邦芸術基金、日本芸術学会・芸術賞、日本写真協会・2026作家賞など多数
#井津建郎