10/08/2026
\『ケアのためのセレモニー』公演前のリサーチ!ケアと街の歴史とカレー丼🍛/
8月に入り、仲町の家には、フィリピンの演劇作家ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ James Harvey Estrada さんと、作曲家・演出家の額田大志 額田大志 / Masashi Nukata さん、演出助手の櫻井春寿さん、制作の佐藤令奈さん、映像の和久井孝一さんらが、連日、暑いなか足を運んでくれました。
8月6日(木)夜に仲町の家で開催された『ケアのためのセレモニー』。
ジェームズさんがフィリピンの文化をもとに世界各地で展開してきた儀式的なパフォーマンスをもとに、額田さんが日本版として新たに創作した作品です。
この8月に東京・浜松・長野の3都市で、それぞれの土地をリサーチしながら作品を立ち上げていくとのこと。仲町の家はその最初の公演地でした。
各地の歴史や、その場所から発せられるエネルギーをもとに、出演者の身体と生演奏、そして観客とともに、フィリピンにおける「ケア=パグカリンガ」の文化を共有していく…事前にそんな説明を聞いていたものの…
「いったい、どんな作品になるんだろう?」
…と正直、そんな気持ちでリサーチを引き受けたのですが、最初にジェームズさんが仲町の家を訪れたのは、8月2日(日)のオープンの日。
この日は、いつものように常連さんから初めて訪れた方までさまざまな人がふらりと立ち寄っていました。
スタッフの山本から仲町の家について説明をしながら、ジェームズさんからは、「この場所は、どういう場所なのか」「ここにどう関わってきたのか」など、さまざまな質問が。
…これが、なかなか難しい。
うまく言葉にできないそんなジレンマと反省を感じつつこの対話を通して、自身もあらためて仲町の家という場所について考え直す機会になったように思います。
そして後日、今度は千住の歴史についてのお話をということで…
お越しいただいたのは、「千住の歴史といえばこの方!」、仲町の生き字引・相川謹之助さんにお越しいただきました。
千住の手描きの地図パネルを持ってきてくださり、最初は1時間ほど…と思っていたのですが、話はどんどん広がり、気づけばなんと3時間も!
江戸時代以前、葦の原っぱだった千住南部がどのように街として発展していったのか。
日光街道と宿場町の発展、松尾芭蕉の『奥の細道』、そして仲町の家の代々の当主である石出家が、この地域の発展にどのように関わってきたのか…
まるでその場で見てきたかのように語られる相川さんのお話のなかに、ジェームズさんが探していた「この場所を象徴するもの」のヒントがあったご様子。
なかなかパフォーマンスに登場するオブジェクトを決めきれずにいたジェームズさんでしたが、ある千住の産業の話を聞き、作品につながるアイデアが生まれていったようでした。
そんなリサーチの合間には、仲町の家名物(?)ご近所のお蕎麦屋さん「寿屋」さんの出前ランチもみなさん堪能していかれました。
「日本式カレーが食べたい!」というジェームズさんが注文したのは、お蕎麦屋さんならではの「カレー丼」。
このカレー丼を、日本育ちの生粋の箸ユーザーでもなかなか難しいであろうお箸だけで、誰よりもきれいにピカピカに平らげたジェームズさん。目を輝かせながら「ごちそうさま!」とおっしゃてた姿は今回のリサーチのなかでも忘れられない一場面です🍛
仲町の家という場を知ること。千住の歴史を知ること。そして、そこにいる人の話を聞くこと。
そんな時間を重ねながら作られていった『ケアのためのセレモニー』。
さて、こうしたリサーチを経て、8月6日(木)の仲町の家では、いったいどんなパフォーマンスが生まれたのでしょうか。こちらはまたの機会に書きたいと思っています。
ジェームズ・ハーヴェイ・エストラーダ / 額田大志『ケアのためのセレモニー』
https://aaa-senju.com/p/17711
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