25/09/2026
これまで結婚式を担当したご夫婦に、数年後にお会いする機会があったとき、「長い夫婦生活で、喧嘩をしたり、うまくいかないかもって思う瞬間も何度もありました。でも結婚式のあの日があったから、私たちは今日もこうして一緒にいられています。」
そんなふうに話してくださることがある。
私は正直、それを聞くたびに、感謝の気持ちを込めて少し大袈裟に言ってくれているんだろうと思ってた。でも、自分が結婚式をしてみて、やっとその言葉の意味を本当の意味で理解したような気がします。
衝突があってもなくても、日々を一緒に過ごしていると、いつの間にか当たり前になってしまうことがある。そんなときに、結婚式の日のことを思い返すだけで、あの日に生まれた熱い気持ちが蘇る。
二人の間にある気持ちだけじゃない。その瞬間を一緒に過ごしてくれた家族や友達との思い出も含めて、改めてその人たちのことを、大切に思える。
そうやって、深く周りの大切な存在にもう一度愛情を注ぐ時間って、日々の中で愛を言葉にすることを忘れがちな私にとっては、すごく大切なものなんだなって。
私が結婚式を仕事にしたいと思ったのは、普段は恥ずかしくてなかなか言葉にできない気持ちを、心置きなく伝えられる場所だと思ったから。
きっと私たちは、そういう気持ちに普段少し蓋をして生きている。
でも、結婚式の日には、その蓋を開けて、ちゃんと言葉にして、みんなで分かち合うことができる。
何年経っても、結婚式を思い返すことで、また二人でその蓋を開けることができる。
あの日、あれほどまでにお互いの人生の中で楽しいことって、後にも先にもあるのかなぁって、夫婦で顔を合わせて思い返した日。
だから結婚式って、その日だけのものじゃない。
これから先の長い夫婦生活の中で、何度でも思い返して、人の間にあるものを大切にするための、ひとつの場所みたいなものかもしれない。